狂爛の舞台を幕開けましょう 混沌とした暗闇に、ぽっと灯がひとつ燈る。 そっと灯火が闇を暴き出し、薄明かりがその暗闇を重厚な家具 が置かれた部屋なのだと示す。 キイと椅子が軋む音が部屋に響き、其の誰も居ないかに思われた部屋の安楽椅子に男が独り座っている事に気づく。 何時の間にか現れた様な彼は、月光色の髪を持ちその摩訶不思議な空間の主に相応しい雰囲気をかもし出していた。 若者だけが持つ気力を纏わり付かせながらにしてして、どこか老成した雰囲気を漂わせている。 ふっと彼は不意に、其の指を伸ばし卓上にあった瑠璃鈴 を鳴らした。 ふっと、漂っていた暗闇に扉が現れ開き、扉の向こうから漆黒、純白、向日葵の色彩を持つ猫が向こう側から出てくる。 そうして現れでた三匹の猫たちは未だ、生まれてそう時が経ってもいなそうな向日葵色の猫が、主の膝に飛び乗り喉を鳴らし、他の二匹は、机上に落ち着いた。 主は其の様子に瞳を細め、猫たちの頭を撫でてやると、 「久しぶりの余興 だ。大掛かりにしなければね。大いに、楽しもうか」 そう呟き、貴腐酒 を口に含んだ。 To be continued |